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2006年6月27日 (火)

嫁 ボランティアをめぐる考察

です。

拝啓お姑さま、いかがお過ごしですか?

日本は夏真っ盛り!っておっしゃいますけどねえお義母さま、長い海外生活で忘れてしまわれましたか?夏を謳歌する前に我々がくぐりぬけなければならない、じめじめぐずぐずしたあの『梅雨』という季節をっ!ちっとも夏じゃないのよ、思いっきり梅雨なのよっ!

低気圧と湿気にめっぽう弱いお嫁は息も絶えだえ髪はもしゃもしゃ。

オレも今すぐバンクーバー行って庭で読書したいっす。

さてさてジーンズデーのはなし。おぉいやだ!なんで「ジーンズはいてる人」と「はいてない人」、「寄付した人」と「していない人」を一目瞭然にしなきゃいけないわけぇ!? しかも「ジーンズ」なんていういかにも“オレたちって肩の力がぬけてて洒落てて爽やかだろ?”といわんばかりのアイテム持ち出して権力によるチャリティーの押し売りの隠れみのにしているあたり、最高にやぼったいわね。そこに違和感を感じない厚かましいメンタリティ。なーにがチャリティーだこのやろ、ホントに心から他人を助けたいって思ってんのか、金曜にジーンズはいてないと気まずいからじゃねえのか~!?

でも「気まずいから寄付しとこ」っていう動機でもいいからお金集めることが、結局は世のためになっているんだろうか。だとしたら、どんなにやぼったくて押し付けがましくてもぐっとこらえて金を出すことがチャリティーなんだろうか….。ねぇ、お義母さま?

そこで今日はお嫁のボランティアにまつわるおはなし。

それまでけっこう天真爛漫に突っ走ってきたお嫁が「はて、これからどうやってじっくり自分らしく生きていくべかな…」と途方に暮れ立ち止まっていた20代半ばのこと。転職を考えつつ、「児童養護施設」(昔で言う孤児院)でのボランティアに参加してみたことがありました。虐待や育児放棄、死別など様々な理由で家庭での養育を受けられない3歳~18歳のこどもたちが暮らす養護施設。そこに月1回出向き、こどもたちを遠足に連れて行くというのが主な活動です。その活動を支援するNPOが毎月ボランティアを50人くらい集めて、こども50人と遠足に行く。普段大人を独り占めする機会のない施設のこどもたちに、大人に1対1で甘えられる1日を提供しよう!というのが目的なわけです。ボランティアに集まる人々はサラリーマンやOLが主で、大学生もちらほら。なかには「ちいさい女の子が好きなんじゃないか…」って感じのあやし~いお兄さんもけっこういて、なかなか来るもの拒めないボランティアって、はっきりいって危険です。

でもね、嫁が1番“こりゃダメだ”って思ったのは、マッチングタイムなるもの。朝、施設のエントランスにこどもたち(3歳~小学校低学年)とボランティアの大人たちが集まって、掛け声とともに大人がマッチングするこどもを選ぶというもの。当然かわいらしい女の子や手のかからなそうな大人しい幼児に人気が集中するから、みんな我先にと走り出す。初めて見た時、あたしゃ背筋がゾッーとしましたよ。想像してみて!大人たちが一斉に駆け出していってこどもの取り合いしてる様を。そして、落ち着きのない少年や軽い障害を持っているような子たちが最後まで残ってしまって所在なさそうに下を向いていて…。お嫁は今でも思い出しただけでワナワナして涙が出てくる。月に1度、なにが悲しくて見ず知らずの大人たちに「選別」されなきゃなんないの!他にいくらでもマッチングの方法あるだろうよ!ただでさえ重いもの背負って必死で生きてるこの子たちをなまぬる~いおまえらが更に傷つけてどうすんだよ!どおいう神経しとんじゃーっ!?軽々しく「こどもが好き」とか言ってんじゃないよーっ!はぁ、はぁ、はぁ…

施設の職員は、無償で善意でしてくれていることだからあれこれ口出しできない。ボランティアはボランティアゆえに何の責任もなく、自分の好きなようにやって嫌になったらやめればいい。実際、「あのお姉ちゃん、来月も来るって約束したのに…」と言って涙ぐんでいる子もいたっけ。で、これは一体誰のための何の活動!?“ボランティア”という趣味を楽しむ大人たちのため???

1回で「ダメ」と決め付けるのはよくないと思い何度か参加した後、耐えかねてNPOの代表の兄ちゃんに「このマッチングのやり方はひどすぎるから変えろ」って言ってみたけど、「これがうちのウリっていうか醍醐味っていうかぁ~」などとほざいたので、参加するのやめました。そしてこれをきっかけに、責任持って仕事としてこどもらに関わっていこう!と決心して転職するに至ったというわけなんですよ、姑さま。慈善って何なのでしょうね?

ちっともCANADAじゃないところに脱線してしまいましたね。姑さまは、爽やかなバンクーバーの風を吹かせてくださいね。嫁はトロントに引っ越すまで、CANADAの風をお届けすることができませんのであしからず。でも皆さま、がっかりせずに愛読してくださいね♪

いたいけな嫁姑に、清きあなたの一票を~

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※コメントをくださった皆さん、嫁姑はうれしすぎていちいち返事書いてますのでそちらもチェックしてくださいね。

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コメント

なんだかすごい光景だね。走るってすごいね。お嫁ちゃんがブチ切れてるのが目に浮かびます。うちの会社でもよく子供ボランティアの募集があるけど、ああいうのって参加してる人の満足ってのも大きいような気がします。お嫁ちゃんのように心から子供とふれあおうっていうより、参加した自分に満足っていうのかな。
カナダに行ったら日本との違いを是非潜入レポートしてくださいよ!楽しみにしてます。それに、子供とふれあうと英語上達するってきいたよ。子供は容赦ないからね。あ、私いいこと言ってない?すごい良いアイデアじゃない?

投稿: 英語学校の友人 | 2006年6月29日 (木) 00時55分

ううぅ・・・(静かにふつふつ怒る私)
大人の勝手な自己満足に子供を(しかもハンディのある)利用してるだけじゃないかぁ!
ボランティアの人たちをどう動かすかはやり方次第だと思うのですが、そのな~んも分かってなさそうなNPO代表の兄さん、「ゲームみたいで楽しいでしょ?」なあんていう考えなんでしょうか???
結果でているのが、私欲。でも真実。
おそろしさが込み上げてくる・・・。

投稿: まき | 2006年6月27日 (火) 23時49分

コメントありがとうございます!
ほんとうに、なんだかいやーな気持ちになるボランティアでした。相手がこどもだけになおさら…。ゴミ拾いのボランティアとかだったら自己満足もクソもないんでしょうけどねぇ。
楽しく読んでいただける有意義なブログにしていきますのでまた遊びにきてくださいね~♪

投稿: お嫁 | 2006年6月27日 (火) 02時46分

面白く読ませていただきました。

そのマッチングのやり方は私も賛成できませんね。残った子がかわいそう。毎月毎月。

ボランティアっていうのも大人たちの自己満足なんでしょうか。

投稿: たかこ | 2006年6月27日 (火) 02時21分

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